2021年1月31日
皆様こんにちは。
院長 上岡理晴です。
先日、ヒアルロン酸・ボツリヌス治療の実習付きのセミナーを受講してきました。
どちらも美容系で使用されるイメージがありますが、歯科でも治療目的であれば施術は可能です。
特に、咬合力が強すぎたり、歯ぎしりや食い縛りなどの過剰な力が原因で、口腔内に悪影響を与えているようなケースでは、咬筋(下顎のえらの部分の筋肉)にボツリヌス注射をし、筋力をコントロールする事は非常に有効です。
今回受講したのは、そのような患者様に対しての対処法の一つとして、ボツリヌス治療を会得する目的でした。
私が施術するモニターを一名帯同しましたが、私自身も被検者になり、インストラクターの先生から、咬筋へのボツリヌス、ほうれい線と上唇に対してのヒアルロン酸注入の施術を受けました。
私自身がモニターになった感想として、ヒアルロン酸は表面麻酔が効いているのと、薬剤自体に麻酔が含まれているので、最初の射した時の”チクッ”とした感じだけで、あまり痛みは有りませんでした。ただ、ボツリヌスは表面麻酔なしでしたので、少し痛みはありました。例えるなら、インフルエンザの予防接種を射たれる感じの痛みでした。
自身がモニターとして施術を受けた後、帯同したモニターの方のほうれい線にヒアルロン酸を注入しました。施術した傍から、モニターの方のほうれい線が消え、頬に張りが出て来て、施術自体が非常に楽しく感じました。モニターの方曰く、施術中の痛みはほとんどなかったとの事でした。
当初はボツリヌス治療のみの導入を考えていましたが、ヒアルロン酸の施術に楽しみを感じる事が出来たため、歯科治療の一環としてのヒアルロン酸治療導入も検討してみたく思っております。
所で、私自身の”ビフォーアフター”の画像をアップしてみました。
元々エラの張った顔貌でしたが、顎のラインが細くなり少しシュッとした様に見えます。
そして何より!ほうれい線が消失しました!!
心なしか、目の下のクマや弛みも緩和されているように感じます。
また肝心な咬合力ですが、施術2~3日後から徐々に顎に力が入らなくなり始めました。その後、好んで食べていたミックスナッツが噛み砕けなくなりました。厚めの鶏肉などは、咬み切れずに何回も咬まなければならなくなりました。
私は本来、異常なほど食べるのが早いのですが、恐らくは本来の適正な咬合力はこの位で、それ故に咬む回数を増やす必要があるのかもしれません。この咬む力に慣れるようにトレーニングしていこうと思っています。
因みに、ボツリヌスは半年近く効果が持続します。ヒアルロン酸は薬剤によって効果が異なり、効果の持続は1~12カ月とまちまちです。私が注入されたものは❝入門編❞の物で、残念ながら1~2カ月で効果は消失するようです。
今後も、患者様にとって有益になるような治療法を、日々習得して行く所存です。さらには、そこに施術する喜びや楽しみをも見い出せたら、こんなに幸せな事はないと思っております。
今後も、かみおか歯科をよろしくお願いいたします。
左:施術前 右:施術後1週間