3月さよならの季節
2023年3月18日
さよならは別れの言葉じゃなくて
再び逢うまでの遠い約束
こんにちは
院長 上岡理晴です。
年明け以来、大変ご無沙汰いたしておりました。
いきなり、昭和のヒット曲の歌いだしを書きましたが、気が付いたら既に3月下旬。
卒園式・卒業式の時期になりました。
今年は気温が高く、桜🌸の開花が記録的に早い様で、東京では数日前に開花しました。
桜が咲く中の卒園式・卒業式、とても奥ゆかしいですね。
当院でも、ちょっとしたお別れの場面がありました。
3歳の時から当院で拝見していたR君(6歳)が小学校入学を機に、都内の遠方へ引っ越しされることになり、最後の来院となりました。
超名門大学の付属小学校に合格されたとの事で、ご家族で転居されるとの事です。
いつも元気で、やんちゃで人懐っこく、とても可愛いお子様ですが、こんなに小さいうちから、人生の大切な場面を、自力で切り開いたことに、とても感慨深いものを感じました。
治療後に握手をし、記念撮影をしました。
「これからも頑張って、立派な人になってね。近くに来たら、御褒美あげるから、また遊びに来てね。」
私の言葉に、真っ直ぐに頷いた彼の瞳は、清流の流れのように清んで、輝いていました。
このようなお子様たちが、数十年後の日本の未来を背負っていくのですね。
遠い所に行っても、変わらず元気に頑張ってほしい物です。
寂しくなりますが、何かの折に当院での事を思い出して、お口のケアに気を付けていただけたら本望です。
それから、先月下旬の祝日の事になりますが、箱根に旅行に行きました。
一番の目的は、“星の王子様ミュージアム”を訪れるためです。
私は、星の王子様⭐のお話が大好きで、過去にもこのミュージアムを訪ねた事はありますが、何と、3月いっぱいで閉館することになってしまいました。
この施設は、ヨーロッパ風のロマンチックな雰囲気ある佇まいで、お話の世界を再現し、また作者である、サン・テクジュペリの波乱万丈な生涯について展示していたりと、フアンにはまさに聖地と呼べる場所です。
私は星の王子様のお話は、小学高学年~中学生の時期に初めて読みましたが、その時は今一深い意味は分からなかったものの、メルヘンチックな雰囲気や、愛嬌のあるキャラクター達に惹かれ、大好きになりました。
その後、7~8年に一度くらいは読み返していたと思います。もちろん、今回も予習して臨みました。
読むたびにその印象が変わり、単なる寓話ではなく、本当に深く深く、作者の思いが込められた作品だと感じます。
世界中の子供達に読んで欲しいし、かつて子供だった大人達にも読み続けてほしい、後世に残すべき名作だと思っています。
また、飛行機パイロットだった作者は、第2次世界大戦中に出航して行方不明になり、この本の大ヒットを知る事が無かったと言うエピソードも、この物語の神秘性や儚さを際立たせています。
そのような訳で、最後の聖地巡礼に出かけました。
祝日の開場時間に到着したら、既に入場を待つ長蛇の列ができていました。
客層は老若男女、本当に幼児からお年寄りまで幅広い年代の方々でした。
皆このお話が大好きなのだと思うと、温かくも切ない気持ちになりました。
ミュージアムは変わらず、メルヘンチックでとても居心地の良い空間でした。
また、作者の短くも波瀾万丈の人生に触れ、自分は星に帰るまでに、あと何回この本を読めるのかな?などとも考えました。
数時間の滞在でしたが、本当に濃厚で素晴らしい時間を過ごせました。
ありがとう 星の王子様ミュージアム
ありがとう サン・テクジュペリ
これが最後だと思うと、本当に寂しくてたまらないです。
いや、でもこれで最後では無いと信じています。
さよならは別れの言葉じゃなくて
再び逢うまでの遠い約束
星の王子さまミュージアムの様な施設が、きっといつか、どこかに出来る気がしています。
そしてRくんとも、また会えると信じています。
《3月臨時休診日のお知らせ》
スタッフ在宅勤務日の為
2023年3月20日(月)を臨時休診とさせていただきます。
大変恐縮ですが、ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。

※画像掲載につきましては、保護者様からの承諾を得ております。